監視カメラは単体でも防犯に役立つ製品ですが、近年ではテクノロジーの発達によってシステム全体で導入する「監視カメラシステム」の利用が可能となっています。
それでは、監視カメラシステムとはどういったシステムのことを指すのでしょうか。
この記事では、監視カメラシステムの概要やメリット、導入事例を紹介します。
監視カメラシステムとは？
ここでは、監視カメラシステムの概要やメリットについて解説します。
監視カメラシステムとは
監視カメラシステムとは、監視カメラを単体で利用するのではなく複数の監視カメラをネットワークによって接続し、映像や音声の管理や保存などを行うシステムのことです。
従来においては、単体の監視カメラを利用することが主流でした。
しかし近年におけるテクノロジーの進歩によって大量のデータが扱えるようになり、監視カメラシステムの構築が可能となりました。
遠隔監視システムや集中監視システムなど、単なる監視カメラとしての機能を超えたツールとして、監視カメラシステムは活用されています。
監視カメラシステム活用のメリット
監視カメラシステムを活用することで、以下のようなメリットが考えられます。
・複数台の監視カメラの映像を1か所で管理できる
・録画データのやりとりを遠隔地からコントロールできる
・アナログカメラのように様々なケーブルを張り巡らせる必要がない
・映像確認時に手動で操作する早送り・巻き戻しを繰り返す必要がない
・ビデオカセットなどの交換が不要になる
監視カメラシステムを構築する機器はネットワークによって接続されるため、上記のようにアナログカメラではできなかったことが可能になります。
監視カメラシステムの導入事例
ここでは、監視カメラシステムの導入事例を紹介します。
監視カメラシステムは幅広い分野で利用可能であり、活用することで施策・ビジネスの可能性を広げることが可能です。
店舗ビジネスにおける防犯性能向上
店舗型ビジネスにおいて監視カメラシステムを導入すると、万引きなどの防止に役立ちます。
万引きは店舗ビジネスにおいて非常に多く発生する犯罪であり、対策を練ることは非常に重要です。
顧客が多い店舗や規模の大きい店舗では店員が全ての顧客の動向を注視し続けることは難しく、死角ができてしまうため、マンパワーでの防犯策には限界があります。
また、目視によってはなかなか確認できない死角も存在するため、人の目ではどんなに頑張っても店舗の全てを把握することは不可能に近いです。
しかし監視カメラシステムを導入することで、監視カメラが写している映像内の顧客の動向は全て視認できるようになります。
結果として人員を増やすことなく、店舗の死角を消すことができるでしょう。
支店や店舗を本部で一括管理
監視カメラシステムを上手に利用すれば、各支店・店舗の防犯体制を本部の管理部門で一括管理することも可能になります。
従来のアナログカメラを利用している状態では、各支店がそれぞれの単位でセキュリティ管理を行うしかありませんでした。
しかし監視カメラシステムを導入して各支店の監視カメラをネットワークでつなげることで本部が一括管理し、各支店のセキュリティコストを削減できるでしょう。
また、本部で一元管理することで、支店ごとに異なっていたセキュリティ水準の均一化も期待できるでしょう。
子供や高齢者の見守りにも
監視カメラシステムは、幼い子供や高齢者の見守りにも活用できます。
幼い子供や高齢者がいる家庭では、ふとした瞬間の事故や病気の発生が気になるという方も多いことでしょう。
しかし室内に監視カメラシステムが構築されていれば、子供や高齢者の様子を遠隔地から確認できるため安心です。
また自分の家庭だけでなく、離れたところで暮らす両親の見守りなどにも監視カメラシステムは活用できるでしょう。
監視カメラシステムを様々な場面でご活用ください
監視カメラシステムとは、複数の監視カメラをネットワークによって接続し、映像や音声のモニタリングや管理、保存などを行うシステムのことです。
監視カメラシステムの活用シーンは幅広く、様々な企業・個人が導入することでビジネス・生活を充実させることができるでしょう。