屋外設置の監視カメラには、様々な性能が求められます。
そのため、屋外にカメラを設置するのであれば必要な性能を理解したうえで選択することが重要でしょう。
この記事では、屋外設置タイプの監視カメラの一般的な特徴や設置時の注意点を解説します。
屋外設置タイプの監視カメラの一般的な特徴
ここでは、屋外設置タイプの監視カメラにおける一般的な特徴を3つ紹介します。
屋外設置タイプの監視カメラには、様々な撮影環境に対応できる仕組みが重要です。
防水・防滴構造
屋外設置タイプの監視カメラには、防水・防滴構造が欠かせません。
屋外に設置しておくためには、突然の雨にも耐えられる構造が必要です。
屋外カメラに表示されている防水規格はIP規格で表現され、これは国際電気標準化会議で定められています。
IPは「IP00~IP68 」と数字で表現されて十の位の数字が防塵力、一の位が防水力を表現し、数字が大きいほど機能が高くなっています。
また、「7と8」は水中での機能性を評価する数値であり、防犯カメラの防水性能は「6」が最高等級です。
「6」であればあらゆる方向からの強い憤流水に対する耐性があるため、豪雨の中でも防犯カメラが故障する可能性は低いと言えます。
夜間暗視機能
夜間の不審者に対応するためには、夜間暗視機能も重要です。
夜間暗視機能が搭載されているカメラであれば、夜間はカメラの感度を上げることで自動的に白黒画像による撮影が可能になります。
ただし、この場合電灯などの光を利用して撮影するため、光源が全くない状態では映像も真っ黒になってしまいます。
しかし赤外線機能も搭載しているカメラであれば、従来は撮影ができなかった光源が一切ない場所でも映像を残すことが可能です。
光源を置くことができないような場所では、赤外線が搭載された防犯カメラを選択すると良いでしょう。
逆光補正機能
防犯カメラの設置場所によっては、逆光補正機能が非常に重要です。
もし逆光がきつい場所や西日・照り返しの影響が強い場所の映像を記録しようとすると、黒くつぶれてしまったり逆に白飛びしてしまったりと上手く撮影できません。
しかし逆光補正機能が搭載されていれば、映し出された映像を調整して確認しやすくなります。
また、任意の場所の映像精度を高めて見やすくすることも可能です。
監視カメラを屋外に設置する際のポイント
屋外に監視カメラを設置すると防犯性は高まりますが、様々な点に配慮することが必要です。
そのためここでは、監視カメラを屋外に設置する際のポイントを解説します。
プライバシーや肖像権には注意
屋外に監視カメラを置く際には、プライバシーや肖像権に気を付けなくてはなりません。
監視カメラには様々な性能・価格の製品があり、一般の方でも自宅周辺等に置くハードルは非常に低くなっています。
しかし設置する場所や角度によっては近隣住宅のプライバシーや肖像権の侵害に気を付けることが必要です。
監視カメラを置く際には近隣家屋の内部が映らないようにし、監視カメラを設置していることが分かるようにステッカーなどで知らせることが重要でしょう。
近隣住宅への配慮が万全か心配であれば、専門業者に相談することが大切です。
防水対策を万全に
監視カメラを屋外に設置する際には、防水対策を万全にすることがとても大切です。
先ほどご説明した防水規格を参考にして、防水性能を持ったカメラを選択しましょう。
また、防水性能が整っていない監視カメラでも、ハウジングという防滴加工機材を使用することで防水対策がとれます。
ハウジングを利用することで防水加工がされていない特殊なカメラなども屋外設置することが可能になるため、屋外用カメラの選択肢が広がるでしょう。
防水対策がとられていない状態のカメラを設置すると故障してしまうため、気を付けることが大切です。
監視カメラを屋外に設置するには屋外向きの機能とポイントを押さえましょう
監視カメラを屋外に設置するには、屋外設置に適した性能を持つカメラを選択することが重要です。
防水機能や夜間暗視機能など、撮影の条件や目的に応じた性能を持つカメラを選択しましょう。
また、屋外にカメラを設置する場合には、周辺住民のプライバシーや肖像権への配慮も欠かせません。
もし設置に不安がある際は、設置専門業者に相談を行うようにしましょう。