生体認証のひとつに顔認証システムがあります。どんなシステムなのかある程度ご存知だと思いますが、仕組みや特長を知ると顔認証システムのすごさがよりわかるはずです。ここでは顔認証システムについてわかりやすく掘り下げています。「どんなシステムなの？」と疑問に感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
顔認証システムとは？仕組みや特長を解説
セキュリティに役立つと言われている「顔認証システム」。世の中にはさまざまな生体認証システムがありますが、そのなかでも顔認証システムはセキュリティの強固にとても効果的です。ここではそんな顔認証システムの仕組みと特長を解説します。
どういったシステムなの？
顔認証システムについてはご存知の方が多いと思いますが、文字どおり顔を認証するシステムのことを言います。もう少し詳しく説明すると、“顔を認証し本人であることを確認するシステム”です。カメラに映るだけで本人であることを判断するのでセキュリティ強固には最適でしょう。
顔認証システムの仕組みは（人工知能）が使われているのが特徴です。ディープラーニングを使った高度なもので、目や鼻などの位置から本人を特定します。基本的に画像と映像で検出しますが、種類によって仕組みは異なるので事前に知っておくと良いでしょう。
・デバイス型／クラウド型
デバイス型は指紋認証と似ており特殊な機材を使って認証します。一方でクラウド型は身近なもので簡単に認証できるタイプです。撮影した画像はクラウドサーバーを使って記録されるのでデバイスの導入が要りません。
・2D／3D
顔認証システムには主に2つのタイプがあります。2Dは顔のパーツの位置でデータ保存しますが、3Dは赤外線を使って顔の細部までデータ化することができます。当然3Dのほうが精度は高くメイクや髪型が変わってもしっかり判別してくれるでしょう。
顔認証システムの特長
一番の特長は、やはり顔のパーツや凹凸などから認証し本人確認できることです。精度の高い顔認証システムだと細かい部分までしっかり反応してくれるので、メイクが変わっても本人だと認証してくれます。似たシステムに「顔認識」というものもありますが、顔認識はあくまで人の顔にピンポイントを当てるもので“その人が誰か”特定するものではありません。
他にも、不正抑制効果や自然に認証できるなどの特長もあります。認証した顔のデータを「顔画像ログ」として残すのですぐに確認できますし、自然な状態でも本人だと認証してくれるので心理的負担もないでしょう。
顔認証を行うメリットとは
さまざまな魅力がある顔認証システムですが、メリットは何でしょか？
1.接触不要
顔で認証するため人と接触する必要がありません。特に近年は感染予防で非接触が求められていますから、衛生面が気になる方には非常に大きなメリットと言えるでしょう。
2.使用用途が多数
意外と使い道の多い顔認証システム。大勢の人も瞬時に識別するためイベント会場や教育機関などでとても役に立ちます。セキュリティ強固したいシーンでも最適でしょう。
顔認証システムの使用例
顔認証システムといっても使い道はたくさんあります。
・人が多い場所
ざっくりしていますが、商業施設やテーマパークなど人が大勢集まる場所では顔認証システムが非常に役立ちます。また、会社への出勤の際や倉庫・会議室に出入りする際にも、データを登録しておけば顔パスで通ることもできるでしょう。
・スマホのログイン
一番身近なのがスマホのログインや決済です。Appleが提供しているFace IDでは顔認証システムが搭載されておりスマホを顔の前にかざすだけでログインすることができます。もちろん本人以外ログインできないため、セキュリティ強固にも繋がります。
セキュリティの強固には顔認証システムが最適？
指紋認証や静脈認証は専用機器が必要になるため必ずしも効率自体は良くありません。しかし顔認証システムならカメラひとつで認証してくれますし、精度の高いものならよりセキュリティを強固してくれます。